マザーボード
マザーなんて名前がつくくらいなので、これがないと何もはじまりません。全てのパーツはマザーボードに接続されます。マザーボードによってどんな CPU が搭載できるのか、メモリはどの種類のメモリをどれだけ搭載できるのかなどモロモロの条件が決まってきます。マザーボードがシステムの性格を決定づけるのです。
マザーボードは一般的に2つのチップセットで構成されます。「ノースブリッジ」と「サウスブリッジ」です。インテル製のチップセットは、「ノースブリッジ」を「MCH」、「サウスブリッジ」を「ICH」と呼びます。これら2つのチップセットによりどのような機能を持ったマザーボードになるかが決まります。マザーボードを簡単な図にするとこのようになります。
マザーボードのブロック図

ノースブリッジのチップセットにより「対応FSB」「メモリの種類、搭載できる容量」「グラフィックボードの規格」「対応するICH」などが決まってきます。
サウスブリッジのチップセットによりハードディスクとの接続インターフェース、RAIDの有無、対応RAIDレベル、拡張スロットの数、その他が決まってきます。
マザーボードの規格
マザーボードにはいくつかの規格があります。以下に代表的な規格を紹介します。各規格でボードのサイズ、拡張スロットの位置などが決められており、どのメーカーの製品でも規格に対応したケースを利用できます。ケースを購入する際にはそのケースがマザーボードの規格に対応しているか事前に確認する必要があります。
ATX仕様
ATX仕様は、インテルが提唱し現在に至っている規格です。 90年代前半のマザーボードは大手ベンダの独自形状が大半で、汎用的なケースを利用することができませんでした。 ATX仕様は、大手から中小まで共通のケースを利用できるようにして、製造コストを低減させることを目的としています。
ATX仕様は自作市場でもっとも普及している仕様です。対応するケースの種類も豊富で、最大7本の拡張スロットが搭載可能です。サイズは「305mm×244mm」です。
E-ATX仕様
ATX仕様を拡張した規格です。インテルXeonなどサーバー向けのCPUを使用する場合にはこの規格が多いです。
MicroATX仕様
ATX仕様をさらに小型化した規格です。インテルの「Pentium M」などに対応したマザーボードに多いです。最大4本の拡張スロットが搭載されます。サイズは最大244mm四方です。
FlexATX仕様
MicroATX仕様をさらに小型化した規格です。最大3本の拡張スロットが搭載されます。サイズは最大「229mmx191mm」です。
BTX仕様
インテルがATX仕様の後継として発表した規格です。 CPUの高性能化に伴う発熱量の増加対策が施されています。ケース内のエアーフローを考慮した設計になっており、効率的にCPU及びその他周辺パーツの冷却ができるようになっています。また、FANの数が減ることにより、静音化も期待できます。サイズは幅325.12mm×奥行き266.7mmで最大スロット数は7です。ATX対応のケースには取り付けられないので注意が必要です。また、CPUもBTX対応のCPUを購入する必要があります。 CPUには、「サーマルモジュール」という冷却パーツがついています。
今後は主流になっていくものと思われますが、ATX仕様が深く市場に浸透している現在、自作市場での普及には長い時間がかかるのではないかと思われます。
MicroBTX仕様
BTX仕様をさらに小型化した規格です。サイズは幅264.16mm×奥行き266.7mmで最大スロット数は4です。
PicoBTX仕様
MicroBTX仕様をさらに小型化した規格です。サイズは幅203.20mm×奥行き266.7mmで最大スロット数は1です。
マザーボード購入時のチェックポイント
マザーボードはパソコンのスペックを決定付けます。購入に当たっては以下の点を確認して自分の希望にあったものかどうかをご検討ください。
- 対応CPUの種類
- 対応メモリの種類
- メモリの最大搭載量
- グラフィックボードインターフェイスの種類(PCIエクスプレス×16 か AGP×8 かなど)
- 拡張スロットの種類(PCIエクスプレスが何本で PCI が何本かなど)
- HDDインターフェースの種類(シリアルATAかATAⅡか、IDE は接続可能かなど)
- RAIDに対応しているか
- RAIDのレベル(RAID0 RAID1 RAID0+1 RAID5)
- On Board LANの有無・種類(10/100/1000Mbpsいづれか)
- On Board 無線LAN の有無・種類
- On Board サウンドの有無
- On Board グラフィックの有無
- IEEE1394の有無・数
- USBの数