電源
CPU やグラフィックカードの高性能化によってパソコンの消費電力も飛躍的に伸びてきました。それに伴って電源の重要性も増してきています。電源容量が不足するとパソコンが不安定になります。パソコンを安定して動作させるためには、余裕をもって各パーツに電気を供給することができる電源を選択することが必要です。最低でも定格400Wくらいは欲しいところです。
以下に「出力容量表の見方」「主要パーツが使う電源電圧」「電源コネクタ」について記述します。
出力容量表の見方

「AC INPUT」は日本ですから「100V」となっていればOKです。「DC OUTPUT」は「+3.3V」とか「+5V」とかいろいろありますが、重要なのは CPU に供給する電源である「+12V」の部分です。今現在(2005年8月)「+12V」の容量が「20A」以上あれば、問題ないでしょう。この例の電源の場合、「+12V」を2系統もっているため「+12V1」「+12V2」と2つ表記されています。
「+5VSB」とあるのは、別名「スタンバイ電流」とも呼ばれ電源オフでも常に流れています。この容量が不足するとスタンバイ状態からの復帰トラブルになる場合があります。しかし、最近の製品は大体2A以上あるので問題がでることは少ないでしょう。
下から2行目に「220W」とあるのは「+3.3V」「+5V」の合計容量です。さらにその下の「400W」は+3.3V、+5V、+12V1、+12V2 の合計容量です。「220W」+「264W」=「484W」ですが実際には「400W」です。単純な足し算にはなりませんので気をつけてください。
この電源は、定格出力「420W」、最大出力が「520W」になっています。
PCの主要パーツが使う電源電圧(主要なもの)
パソコンの主要パーツが使用する電源の電圧を主要なものについて一覧にしてみました。この内容は、2005年8月現在のものです。
| パーツ | 電圧 |
|---|---|
| CPU | +12(ATX12V端子付マザー) |
| マザーボード | +3.3V,+5V,+12V,-5V,-12V(*1) |
| メモリ | +2.5V(*2) |
| HDD | +5V(*3) |
| DVDドライブ | +5V,+12V |
| PCI拡張カード | +3.3V,+5V,+12V |
| AGPビデオカード | +1.5V(*4),+3.3V(*5) |
| PCI Express拡張カード | +3.3V/+12V(*5) |
*1:-5Vと-12Vは殆ど使われません。
*2:DDR DIMMの場合、マザーボードから供給される。
*3:一部2.5インチHDDは+3.3Vです。
*4:マザーボードから供給されます。
*5:カード上に電源コネクタのある製品は+5Vと+12Vが加わります。
電源コネクタ
以下に電源コネクタの形状の写真を掲載します。参考にしてください。
平型4ピンコネクタ
平型4ピンコネクタは、ハードディスクや光学ドライブなどに使用されます。
小型4ピンコネクタ
小型4ピンコネクタは、FPDディスクドライブに使用されます。
メインコネクタ(24ピン)
メインコネクタはマザーボードへ電源を供給します。左の写真は、「Xeon」用の「SSI EPS12V」規格の電源。
メインコネクタ(20ピン)
これは24ピン-20ピンの変換コネクタ。左が20ピンのメインコネクタです。20ピンのコネクタがなかったので変換コネクタで代用しました。
+12Vコネクタ
CPU用の電源コネクタ
グラフィックボード用コネクタ
PCIエクスプレス用の電源コネクタ
シリアルATA
シリアルATA用の電源コネクタ
シリアルATA変換コネクタ
コレは平型4ピンコネクタからシリアルATA用の電源に変換するコネクタです。
電源選択のポイント
目安としては定格出力が「400W」以上、+12Vの容量が「20A」以上あれば殆どの CPU に対応できるので問題ないでしょう。パッケージに「Pentium対応」とか「Athron対応」と表記されていることもあるのでそれを目安にしても良いと思います。
インテルのサーバー向け CPU「Xeon」対応のマザーボードは、「SSI EPS 12V」規格が標準になっています。24ピンコネクタと8ピンコネクタが目印になります。電源によっては切替スイッチで通常の「ATX 12V 2.0」規格と「SSI EPS 12V」規格が切り替えられるようになっているものもあります。
最後に以外にうるさいのが電源の FAN です。静音タイプがお薦めです。パッケージにデシベルが表記されている製品もあります。ちなみに「30dB」前後で「超静音」だそうです。FANレスタイプもありますが、やはり容量は低めです。