TVキャプチャボード
TVキャプチャボードはパソコンでテレビを録画したり視聴したりするためのハードウェアです。エンコード(ファイルの圧縮や変換を行う)方式には、「ハードウェアエンコード方式」と「ソフトウェアエンコード方式」があります。
「ハードウェアエンコード方式」は、文字どおりTVキャプチャーボードに搭載された専用のチップでエンコード処理を行います。そのため、CPUへの負荷が少なく、コマ落ちしにくいなどのメリットがあります。古めのパソコンでも高品質な映像が楽しめます。デメリットとしては「ソフトウェアエンコード方式」に較べて価格がやや高めなことでしょう。
「ソフトウェアエンコード方式」は、CPUを使ってエンコードを行います。そのため、CPUへの負荷は相当なものになり、非力なCPUで並列処理を行うとコマ落ちすることもあります。最新式の高性能なCPUを搭載しているパソコンであれば何の問題もないでしょう。値段的には比較的安いので、入門用には良いかもしれません。
形状としては、「拡張カード型」「外付け型」「PCカード型」があります。
対応フォーマット
映像データの圧縮フォーマットのうち、TVキャプチャーボードで主に対応しているフォーマットをご説明します。
1.MPEG-1
動画と音声合わせて1.5Mbps程度のデータ転送速度で再生します。画質はVHSビデオと同等です。Video CDなどで利用されています。
2.MPEG-2
動画と音声合わせて4~15Mbps程度のデータ転送速度で再生します。画質はS-VHSのビデオと同等と高画質です。編集は、フレームを複数まとめたグループ単位でしか行えないためやや大雑把になり、その点では「AVI」に劣ります。DVD-VideoやBSデジタル放送などで利用されています。最近では殆ど全てのカードが「MPEG-2」に対応しています。
3.MPEG-4
携帯電話や電話回線などの通信速度の低い回線を通じた、低画質、高圧縮率の映像の配信を目的とした規格で、動画と音声合わせて64kbps程度のデータ転送速度で再生できることを目指しています。
4.WMV
MPEG-4を元にMicrosoft社が開発したフォーマットです。「Windows Media Player」が標準でサポートしている形式の一つです。ネットワーク配信を前提に設計されていて、高い圧縮率とストリーミング再生をサポートしています。
5.AVI
Microsoft社が開発した、Windowsで音声付きの動画を扱うためのフォーマットです。MPEG-2に較べ圧縮率が低くファイルサイズは大きめになります。また、全く圧縮を行わない非圧縮AVIもあり、非常に高画質ですがファイルサイズが巨大になりあまり現実的ではありません。AVIは編集がフレーム単位で行えるため他のフォーマットに較べて編集に向いています。
インターフェース
インターフェースは、以下の入力端子のいづれかの組み合わせになります。ビデオデッキと接続して録画する用途では、「コンポジットビデオ入力」か「Sビデオ入力」のいづれかと「アナログ音声入力」の組み合わせになります。
1.TVアンテナ入力
普通のテレビについているTVアンテナ入力と同じです。基板にチューナーが2つついている製品は2番組同時録画などができます。
2.コンポジットビデオ入力
一般的な黄色のピンプラグに対応します。映像信号の入力を行います。ビデオ映像(テレビ放送も)は「輝度信号(Y)」と「色差信号(C)」で構成されています。コンポジットビデオ入力では両方を一緒に送っています。
3.Sビデオ入力
映像信号の入力を行います。Sビデオ入力の「S」は、セパレートを意味し「輝度信号(Y)」と「色差信号(C)」を別々に扱っています。そのため、色のにじみを抑えられ高画質です。
4.コンポーネント入力
「色差信号(C)」をPb(Cb)とPr(Cr)に分解し、「輝度信号(Y)」とあわせて3つの信号を別々に扱っています。Sビデオ入力の信号よりもっと干渉が少なく高画質です。 高価なTVチューナーボードには搭載されていることがあるようです。
5.アナログ音声入力(ピンプラグ)
一般的な「赤(L)」「白(R)」のピンプラグに対応します。左右のステレオ音声信号の入力を行います。
6.アナログ音声入力(ミニプラグ)
一般的なステレオミニピンジャックです。
TVキャプチャボード選択のポイント
TVキャプチャボードを選ぶ場合のポイントを以下にあげます
- ハードウェアエンコードとするか。ソフトウェアエンコードとするか。
- フォーマットはどれにするか。
- W録画に対応するか。
- 「拡張カード型」「外付け型」「PCカード型」どの形状にするか。
- ソフトウェアの機能